・当院の技術のこだわり・ | ||||
インプラント | シンプラント | 骨造成 | 上顎洞底挙上術 | サイナスリフト |
ソケットリフト | PRP | 根管治療 | MTM(親知らずの抜歯) |
臨床で一番悩むものは、部分入れ歯です。なぜでしょうか?
歯のない所をどのように支えるか、歯で支える歯牙負担(入れ歯のバネがかかる歯)、歯肉で支える粘膜負担があり、部分入れ歯はこの両方を使います。これらの負担様式は、沈下量(被圧変位性)に差があり、この差がバネのかかる歯を悪くし、歯肉の堤を減らす原因になります。
バネのかかっている歯はバネを中心に緑の矢印のような回転の力がかかり、抜歯をするように悪くなります。 |
今、インプラントの魔法ばかりが注目されています。しかし、インプラントは、咬合機能回復の一つの手段でしかありません。歯の喪失がどのように起こったか、原因を考え、口腔全体を一単位として治療方針を立てることが大切です。インプラントを埋入してから上部のものを考えるのではなく、埋入前に最終完成物を設計し埋入部位、本数を決定します。
これらのためには事前にたくさんの緻密な資料が必要となります。
当院では、最終完成物のCT撮影用のステントを作成し撮影後、埋入方向、部位、本数を、シンプラントプロ上でシュミレーションし、埋入用のステントを作成し、埋入します。
術前模型・診査 下の義歯のバネが破折しているため、義歯がくい込み、咬み合わせが低くなり、左にずれ、右上の歯が動揺し、抜歯が必要な状態でした。 |
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理想最終完成物 |
インプラントは長さ10~16mm、幅3.5~5mm前後と、0.5mmの誤差が大きく影響します。歯科で一般に使うオルソパントモ(レントゲン)では、拡大率が1.2~1.3倍とこれでは正確な埋入ができません。また、インプラントと骨とのくっつきに影響する骨質、骨量も、正確に判断できません。
シンプラントとは、インプラントを打つ位置を精確にシュミレーションすることが出来るソフトです。CT撮影時スライスを0.5~1.0mmにカットすることにより長さの誤差を少なくし、骨質骨量が判断でき、3Dにより埋入部の骨の形状が術前に解ります。シンプラント上で撮影用のステントを修正し、埋入用のステントを作成します。この埋入用のステントに従って植立した位置は、最終完成物に近い理想の位置です。
最終完成物に合わせて作り、埋入部に造影のポイントで位置がわかるようにします。
理想的な位置に十分骨があるとは限りません。そのため、骨造成が必要になってきます。骨造成とは骨の高さ、幅を増やすことを言います。 骨の上に骨移植するオンレーグラフト、骨内に骨移植するインレーグラフト、上顎においては、鼻腔や上顎洞があるため、骨量が不足する場合が多いのです。
そのため、上顎洞底挙上術―上顎洞側壁からアプローチするサイナスリフトや、歯槽骨頂からアプローチするソケットリフトなど様々な手術法が確立されています。
上顎洞底挙上術は、サイナスリフトとソッケトリフトがあり、残っている骨量により2つの術式の適用が変わります。
5mm以下はサイナスリフト、5mm以上はソケットリフトになります。
左斜めからアプローチするのがサイナスリフトで、歯槽骨頂(画面下)からアプローチするのがソケットリフトです。
上顎洞側壁に台形状に骨を削り、上顎洞粘膜を剥離し、骨を折り込みます。 | |
折り込んだ中に、この場合腸骨を歯槽骨に押し付けるように填入し、縫合、場合によって同時に埋入します。 |
残存骨量が5mm以上ある症例で、歯槽骨頂よりドリルで洞底1ミリ手前まで形成し、オステオトームにて若木骨折させ、骨補填材を填入、洞底粘膜を挙上させ、インプラントを埋入します。 |
そこで骨補填材です。最もいいものが、骨形成能、骨誘導能を持つ骨形成蛋白のBMPですが、今は高価で使えません。現状では、骨伝導能をもつβ-TCP、吸収性HA(Bio-Oss)、OSTEOGENN CalciumSulfate,DFDBA等があります。しかし、狂牛病やエイズの問題で【より安全】の観点から選択肢は限られたものになります。
通常平均より高濃度の血小板を含んだ自己由来の血漿のことです。
血小板は、血液凝固の主役であり、そのなかには、細胞を再生させる成長因子がたくさん含まれています。これらの成長因子が高濃度でその部位に作用すれば、創傷の治癒が促進されるのは、一目瞭然にわかることです。
骨の再生について、PRPだけでは、BMPのように骨形成能、誘導能はないため、自家骨と骨補填材を併用することにより骨の形成がかなり促進されます。
PRPは、血管の組織内新生が促進されるため、PRPを応用することにより骨に近い形で骨の新生が起こると考えられます。
今まで、私が応用した症例では、腫れが少なく、傷口の治りが早い、このことは、上皮の治りが早ければ、細菌の侵入も少なく、骨の新生も早いのではないかと思われます。
PRPの分離方法
ステップが複雑で、熟練した技術を要し、手動の分離は、テクニカルエラーを起こしやすいです。 特殊な2連の遠心管を用いて全自動で血球層を分離するシステムは、米国のHarvest社Smart PRePシステムのみです。他のPRP分離システムは、すべて手動血球層分離システムです。また、分離したPRPは、サラサラの状態で凝集(ゲル化)させることにより、血小板が活性化され、成長因子が細胞外に放出されます。PRPのゲル化にはトロンビンが必要で、トロンビン製剤は、ウシ由来か、ヒト由来であり、エイズ、肝炎、クロイツフェルトヤコブ病、狂牛病など、医原性感染症を起こす危険性があり、非自己の生物由来成分の使用には問題があります。そんな中で、世界で唯一自己血から自己トロンビンを分離できるキット(写真)を有するのは、Smart PRePのみです。
根管治療と聞いても、患者様には分からないかもしれません。
アメリカでは、最も権威のある分野が、この根管治療(エンドといいます)です。
しかし、日本では保険制度からしても全く重視されていません。
患者様が分からないのも当然かもしれません。
根管治療とは、簡単にいうと「虫歯が進行して神経まで達したときに、神経を取って中を掃除すること」といえます。根管治療の後に、上に被せ物をするわけですが、中をきれいに掃除しないと、またそこから菌が増殖し、最終的に抜歯することになってしまいます。
しかし、中の掃除がどれくらいできているかは、被せ物をするため、実は患者様には分かりません。しっかりと掃除をしようと思うと、かなりの時間がかかってしまいます。(それこそ1時間以上かかる場合もあります)
根管治療が制度的にも重視されていない、患者様にもその治療の精度がわからない、となれば、歯科医師はどうすればいいでしょうか?
アメリカにいる友人のドクターは、私にいいます。
「なぜアメリカでは何十万もする根管治療が、日本では何千円なんだ。それでどうやって根管治療に時間をかけられるのか!?」
<山吉歯科医院の根管治療>
・術前・ | ・仮根充・ | ・本根充・ |
親知らずの抜歯や最後まで自分の歯を残したい方へ
◎親知らずの抜歯(矯正力の利用)
抜歯後、顔が腫れたり、痛みが強かったり、時にマヒが残るケースがあります。これは、親しらずに出るスペースがないために、変な方向を向いていたり、骨が一部被っていたり、下歯槽管(神経)に近かったりするために起こります。
そのため、抜歯に際し、大きく切開し、骨を落としたり、時に神経を傷つけたりする可能性があります。
当院では、【より安全】を考え、矯正力を利用いたします。神経から離すために歯を牽引したり、少しでも楽に抜くために、ジグリングフォースをかけることにより骨を除去しなくてよくなり、その結果顔の腫れも、痛みも神経麻痺も予防できます。
レントゲン上で歯に神経がかかっているように見えます。 | 神経から離れました。 | ゴムで牽引しています。 |
◎最後まで自分の歯を残すために(矯正的挺出と外科的挺出)
歯槽骨の下まで、虫歯が進行したり、骨の下で歯が折れたりした場合、普通は抜歯です。
山吉歯科医院では、このような残すことが不可能な歯を矯正的挺出や外科的挺出(再植)という治療法で最後まで自分の歯を有効に使うことが出来るようになります。
矯正的挺出は、矯正的に型の取れる位置まで引っ張り上げ、外科的挺出(再植)は、一度抜いて型の取れる位置に浮かした状態で、もう一度戻します。両方法とも、その状態で固定しておくと歯が動かなくなります。
両方法ともアプローチの仕方は異なりますが、結果は同じことが得られます。
もちろん、すべての歯に適用できるわけではありませんが、抜歯せずに残せる可能性を高める画期的な治療法です。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。