たった1本、歯を失うだけで、歯以外に、さまざまなものを失うことに気づきます。
それは具体的にどの部分の歯を失ったかによっても異なってきますが、たとえば、前歯を失った場合、口元を手で隠さないと笑えなくなったり、写真を撮ると、何か年をとった感じがしたり、奥歯では、肩こりや頭痛に悩んだり、あるいは、発音がうまく出来なくなることもあります。
当然、今まで食べることができたものが食られなくなり、それだけではなく、味覚も変わってしまうこともあります。もちろん、歯を失ったことで生じる影響は人それぞれ違うと思いますが、そのまま、放置しておくと、その変化はいっそう大きくなります。
それでは、歯を失うとは、どういうことでしょうか?
見た目、的には、2通りあります。
ひとつは、歯肉より上の部分、いわゆる歯冠だけを折るなどして失くした場合は、差し歯などで元通りにすることができます。
もうひとつは、歯肉より下の部分、いわゆる歯根は、歯を顎骨に固定し、歯冠をしっかりと支える部分で、歯根を含めて失った場合、抜けた歯の周りの骨は徐々にやせていくことになり、残った健康な歯が動いてきて、やがてしっかりと噛むことが出来なくなる恐れも出てきます。
歯根まで失った場合、そこを元通りする方法は、インプラント治療しかありません。
インプラントとは、失ってしまった自分の歯の代わりに、チタンでできた人工の歯根を顎の骨に埋め込み、骨と結合(オッセオインテグレーション)させ、その上に人工の歯を作製して天然歯の様に噛むことを可能にする治療法です。
固定性であるため、ガタついたりせず、自分の歯のように噛めるようになり、
口の中の機能回復と審美性を追求した新しい歯科治療です。