インプラント治療が完成すると私は必ずこう言います。
「スナップ写真を撮ってください!」
すると、写真を撮ったほとんどの方から「私、若返ったみたい!」という感想をいただきます。
では、どうして若返って見えるのでしょうか?
それは、山吉歯科のインプラント治療技術1.に関わってきます。
最初に模型、口腔内写真、CT撮影、時に昔のスナップ写真など、たくさんの資料を診査、シュミレートして先に最終完成模型を作製します。
「先に最終完成模型作製」とは、これになるように逆算をするかたち(手法)で治療を進めていきます。
この治療法を「トップダウントリートメント」と言い、この最終模型が正しいかみ合わせでなければ、インプラントの埋入位置も誤り、すべてがうまくいきません。
当院は、この治療前のシュミレートした最終模型が、治療後の完成物とほとんど誤差がないため、「私、若返ったみたい!」という感想になるわけです。
「この治療法は、歯医者が正しいかみ合わせを正しく理解し、再現できないとまったく成り立ちません。」
この治療法が難しい点を次の症例で説明していきます。
右下臼歯部、左上臼歯部の歯がなく、入れ歯が入っていますが、かみ合わせが低く、上の前歯は、前へ出て空いて今にも抜けそうな状態です。このままのかみ合わせでインプラントを入れても、上の前歯は抜くことになります。
歯がない奥歯にインプラント入れ、かみ合わせを適正な高さに挙げると、かみ合わせは変化し、あごが後方に下がります。
すると前歯は、上下の間にスペースができ、出てしまった上の前歯を内側に入れることで、写真のように抜くことなく、口元がきれいになり、若返って見えます。
この状態を術前に予想して治療するのがトップダウントリートメントです。