歯周病は沈黙の病気です。知らないうちに進行し、気がついたときには、手遅れになると言われますが、これは次のようにして起こります。
歯周病が進行すると、骨が水平的に減ってきます。それに噛み合わせの悪い状態(咬頭干渉)がプラスされるとその歯の骨は垂直的に減ります。
そして、夜の(歯ぎしり)によっていっそう破壊されます! |
理想的な噛み合わせでは、顎を横に動かす時、犬歯が最後まで接触し、他の歯は接触しない状態になり、保護されます。
人間はうまく出来ており、犬歯は他の歯と違って、先が尖っています。また、歯冠歯根比が1:2としっかりしていて、少々のことではビクともしません。
しかし、犬歯が擦り減ってしまうと、臼歯が接触するようになります。
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犬歯の咬耗、犬歯のポジション |
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理想的な犬歯の場合、臼歯は、離開する |
しかし
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犬歯が咬耗すると、臼歯は接触してくる |
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顎が動く時、力の支点は顎関節で、犬歯は距離的に遠い所にあり、臼歯に比べ、噛む時に
1/3程度の噛む圧しか加わりません。噛む力も臼歯の
1/9程度です。
側方運動時、
ブラキシズムには、
歯ぎしりと
くいしばりがあります。
夜、寝ているときに無意識下にするものです。指摘すると、「私はやっていません!」と
いう答えが返ってきますが、寝ているときの歯ぎしりは、音のしないものが80~95%を占めています。
すべての人がしているものとお考えください。