インプラントとは?
失ってしまった自分の歯の代わりにチタンでできた人工の歯根を顎の骨に埋め込み、骨と結合(オッセオインテグレーション)させ、その上に歯を作り、天然歯とほぼ同等に審美的、機能的に回復させることのできる方法です。
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インプラントはどれくらい持ちますか?
噛む力は、その人の体重に相当すると言われます。そんな悪い環境でも、データー的には、10年で90数%持つと言われております。
長持ちするか否かは、二つのことに大きく左右されます。 ひとつは,噛み合わせです。 いくらインプラントが丈夫でも、残っている歯が、抜けたり、動揺すれば、インプラントに過大な負担が生じ寿命が短くなります。 もうひとつは、汚れです、天然歯の歯槽膿漏と同じで、インプラントも細菌感染により、寿命が短くなります。 長持ちさせるには、歯科医師、歯科衛生士の指示を守り、日頃のセルフケアーと処置後のメインテナンスが大変重要です。 |
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インプラントは何歳までできますか?
年齢的には、顎の骨が完成する18歳以上から、健康であれば、高齢の方でも大丈夫です。 但し、お口の清掃が十分にできない方、重度の全身疾患(重度の糖尿病、心疾患、腎疾患、肝疾患、喘息等の呼吸器系疾患、高血圧等)のある方、妊娠中の方などは、できない場合があります。
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インプラントが適していない人とは?
基本的には、歯がない方どなたでもできます。
しかし、次の方は、絶対禁忌です。
以前は困難であった症例も、骨移植をすることにより可能にすることが出来るようになりました。また、大変難しい症例も提携している病院で脛骨あるいは、腸骨移植することにより可能になりました。 |
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インプラントが適した人とは?
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インプラントの優れた点は?
長期間にわたって、よい噛み合わせを維持することができます。
何らかの原因で歯を失った場合、従来の方法として、残っている歯に負担を肩代わりさせるブリッジ、あるいは、入れ歯は、歯の数が減るにつれ、負担が大きくなり、残っている歯の寿命が短くなります。そして、どんどん歯の本数が減り、総入れ歯へということになってしまいます。 これに対して、インプラントは、減らすのではなく、歯を増やす治療であり、残っている歯は、全然触りません。また、噛み合わせが良い状態で維持できます。 インプラントは、非常にシンプルな構造で、チタンは、非常に軽い金属で生体親和性もよく、異物感を感じる人は殆どいません。 これらの点からも画期的な治療だと思います。 |
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インプラントの欠点は?
医学的にはありません。費用がかかること、時間がかかること、外科手術を伴うこと、この3点は、欠点と言えます。
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インプラントは、体に影響はありませんか?
基本的にはありません。
インプラントの材料は、チタンやアパタイトです。これらは、厚労省が認可しており、生体にいい材料です。チタンは、金属アレルギーも殆どないといわれおり、アパタイトは、歯の成分です。また、チタンは整形外科の人工関節等でも使われており安全性が確認されております。 |
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インプラントの費用について?
インプラントは保険の適用外で、自由診療(自費)です。本数、上部の補綴物、骨移植を伴うかにもよりますが、1本(上部も合わせて)30万から32万円くらいかかります。
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インプラントの治療期間はどれくらいかかりますか?
通常、4ヶ月から7ヶ月くらいかかります。
一般的に、インプラントが顎骨と結合するのに、下顎で3ヶ月、上顎で6ヶ月必要と言われています。その後、一定期間安静にした後、上部に歯の部分を作成し、合計すると、下顎で4ヶ月、上顎で7ヶ月くらいかかります。 また、骨量が少ない場合は、骨造成で、さらに3~6ヶ月必要となります。しかし、症例によりますが1回法、2回法 即時負荷インプラント、 抜歯即時埋入インプラントが可能な場合治療期間が変わってきます。 |
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初診時無料相談について?
初診時無料相談・・・当院では、診察もかねたインプラントの無料相談日を設けております。お電話で『初診時無料相談希望』と言ってください。ご予約いたします。
内容は次の通りです。
☆初診時でインプラント治療を希望される場合、模型を採り、CT撮影精密検査後、詳く解りやすい3Dの治療計画書を作成し、方針、費用についてご説明し、手術のご予約をいたします。 |
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インプラント治療の流れについて?
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骨が痩せているとインプラント治療は出来ませんか?
殆どのケースで、技術の進歩により骨造成を行うことにより可能になりました。
骨造成(増生)とは、骨の幅や、高さを増やす方法です。GBR―特殊な膜などを用いて骨を誘導してあげる方法、自家骨、人工の骨、あるいは、骨を誘導する物質を用いて自分の骨に置換させて作る方法とありますが、これらを併用することが多いです。骨ができるのには、6ヶ月から10ヶ月くらいかかります。 |
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抜歯即時埋入インプラント?
抜歯と同時にインプラントを植立させる方法です。
抜歯即時埋入インプラントの一番の利点は、①②です。 (お悩み別インプラントのケース4に当たります。) |
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即時負荷インプラント?
インプラントを打ったその日から噛むことができます。
すべてのケースで可能ではありませんが、特に骨造成をした時は、入れ歯を入れたくありません。入れ歯を入れることによりせっかく作った骨が吸収してしまいます。この場合は、予定のインプラントのほかに余分に打ち、これで噛めるようにして、予定のインプラントが安静になるようにします。 打つときの骨の状態が30N以上ある場所が条件です。 (お悩み別インプラントのケース4に当たります。) |
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1回法と2回法の違い?
インプラント体が完全に歯肉に覆われているかいないかによる手術法の違いです。
1回法は、インプラント体の頭の部分を歯肉の上に露出させることにより、手術が1回で済みます。しかし、細菌感染や骨との結合(オッセオインテグレーション)が阻害される可能性があります。2回法は、頭出しの2次手術が必要になりますが、手術は軽微で、骨造成や骨質の悪い所へは骨と強固に結合させる2回法が適用です。 |
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骨粗鬆症でもインプラントは受けられますか?
骨粗鬆症とは更年期を過ぎた女性に見られることが多く、骨密度が低くなり、骨がボソボソの状態を言います。
あまり極端な場合、打てないことがありますが、綿密な検査をし、歯科的には、それに適したインプラント体、あるいは部位の選択、骨移植等で対応します。しかしそれだけでは、予後が心配です。そこで、医科との連携により、全身的な管理、骨粗鬆症の治療をすることで、打った後も予後の良い長持ちするインプラントになります。 また、医科との取り組みは、歯科的なことだけではなく、骨粗鬆症が進み、大腿骨頸部骨折から寝たきりになるのを予防することに繋がり、医科でも骨粗鬆症の治療の推進が叫ばれています。 また、歯科のレントゲン診査(オルソパントモ)により、骨粗鬆症の判断が出来ます。(お悩み別インプラントのケース3に当たります) |
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インプラント手術前日までの注意点とは?
まずは、体調を万全に整えておくことが大切です。
全身的な状態の把握(内科的疾患、アレルギー、常用薬)のため、事前に主治医にご相談することがあります。また、状態により、術前3日前より抗生剤の投与をすることがあります。
喫煙される方は、1週間前からと、術後もう1週間の、計2週間の禁煙をお願いいたします。 喫煙は傷の治りが極端に悪くなり、傷口が開き易くなります。 また、前日は、十分な睡眠をとり、お酒は控えて下さい。 |
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インプラント手術当日の注意点とは?
食事は普通に取って下さい。その後、お口の中の手術ですが、首より上は極力きれいな状態に、なるべく楽な服装で、化粧はおとして下さい。
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インプラント手術後の注意点とは?
手術後は安静が第一です。
傷口が閉じるまでは、お酒を控え、食事も傷口に当たらないよう、やわらかいものにして下さい。お風呂は、シャワー程度にして下さい。 処方された薬は必ず飲んで下さい。 患部を冷やしすぎると逆に治りが悪くなります。この点も注意して下さい。 |
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